新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (24):静岡県の検査陽性者数
(投稿日: 2020年03月22日)
本日2020年3月22日現在、静岡県内でPCR法による検査陽性者は3名にとどまっています。この3名も、横浜で停泊の措置となっていたクルーズ船から下船された方、エジプト旅行から帰国された方、神奈川から自宅のある静岡に戻ってきて検査された方で、適切な言い方かどうかは不明ですが、県内への持ち込み例であって、純粋な県内での発生例ではありません。また、大事な点は、その3名が県内に戻られてから接触した方がおられたわけですが、そこからいわゆる”濃厚接種者”への感染の波及がなかった点です。
なぜ静岡県での検査陽性者が限定的であるのか? 理由として挙げられることは。。。
◆県民の行動(手洗い、休校や集会の自粛等)が奏功している
◆元々の県民の健康レベルが高い
◆お茶をよく飲むことによるカテキンの効果
◆新幹線のぞみ号が静岡県内には停車しないため、感染者の多い地域からの流入がしにくい(某Dr.の説)
◆本当は感染者がいるが検査されていないだけ
最後の「本当は感染者がいるが検査されていないだけ」については、2つ考え方があります。
①、、、だから、もっと検査しないと本当のことはわからない。静岡も実は危ないのではないか。
②本当はもっと感染者がいるのだとしても、基準に該当した方、特に重症の方は重点的に検査をされたその結果であり、少なくとも原因不明の死亡者や重症者があちらこちらで続出しているわけではない。
個人的には、②を支持します。検査していなくても、別に実害は出ていないのでは、ということ。必要な部分(死亡者や重症者の原因の検索)はしっかりとカバーされているということ。
検査できず不安、カゼのような症状でこれがコロナだったらと不安、、、という精神的な部分は確かにあると思います。が、検査して陽性だったとして、特効薬があるわけでもなし。逆に検査して陰性だったとして、あーよかった、何をしてもよいというわけでもなし。また、検査の精度は100%ではないので、陰性と出てもそれが実は間違っていたのなら、周囲にばらまいてしまうことになりかねない。
したがって、検査しようがしまいが、検査したとして陽性だろうが陰性だろうが、カゼをひいたと思うくらいに調子がよくないのならまずは自重してよく休むこと。ただのカゼじゃないと思うくらいにすごく調子が悪いのなら、しかるべき手順を踏むことで、落としなく診療が進む体制に地域としてしっかりとなっています。
そもそも論として、コロナであろうとインフルエンザであろうとその他の病原体であろうと、「カゼをひいたと思うくらいに調子がよくないのならまずは自重してよく休むこと」は、自分の健康を守るため、そしてまわりの皆さんに迷惑をかけないために、当然のことです。コロナに関して、皆さん、安易に受診しないようにしてくださっていて、結果的にそのことが医療機関の体制を混乱なく維持することにつながっています。このことを、是非とも今回の騒動の教訓にして、今後にもつなげていきたいところです。
ということで、静岡県での検査陽性者が限定的である理由は、結局、わかりません。
僕自身は、本当に現時点で3名しかかかっていない可能性もあるのでは、と、本気で考えています。言われている通りの気をつけるべきことをしっかりと気をつけていたら、感染が広がっていく力はこの程度のものなのかなと。気をつけるべきことをしっかりと気をつけていない上に、皆が検査や医療を求めて医療機関に殺到するようなことがあると、外国で起こっているようなことが起こるということなのかもしれません。
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