新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (32):7つの提案、プラス1
(投稿日: 2020年03月30日)
「新型コロナウイルス感染症とどう向き合うか」ということで、一般市民を念頭に置いた原稿を依頼されました。先取りで。
新型コロナウイルスが世界を震え上がらせています。「最初はカゼのような症状、気づかないまま肺炎になるなどこじれることもある、ご老人や病気のある人が重症化しやすい、感染力が強い、無症状でも周囲にうつすことがある、ワクチンも治療薬もまだない」。なんだか恐ろしい病気のように聞こえますが、よく考えてみれば、どんなカゼにも共通の話です。皆が防護服を身にまとって生活するわけにもいきません。
静岡でも、今後患者が増加していくことでしょう。その時に向けて、7つの提案をしたいと思います。
①テレビのワイドショーやネットの記事を見過ぎない
極端な情報ばかりが印象に残り、正しい全体像を把握しにくくなってしまいます。
②栄養や睡眠を十分にとり、規則正しい生活をする
健康を維持し、免疫力を整えるための基本です。
③体調に合わせて行動する
元気であると自覚できる限り、普段通りで大丈夫です。調子が悪いと思った時に、自分のため、周りの人のため、自ら行動を制限することが大切です。
④受診のタイミングを計る
早く受診すれば早く治る、重症化しない、ということにはなりません。治療薬も今はありません。単純なカゼにしては症状が重い、長引く、という感覚がポイントです。特に息苦しさがあれば速やかに受診を考慮します。
⑤予防接種を受ける
高齢者では肺炎をこじらせないために肺炎球菌ワクチンが期待されます。他の感染症にかかってビクビクしなくてすむよう、特に若い世代や子どもでは、麻しん風しんやインフルエンザのワクチンの接種を確実に。
⑥ウイルスと向き合い、患者をいたわる
我々が制圧すべきは病気の原因となるウイルスです。病気となった方々に罪はありません。いたわり、励まし、お互い様の気持ちで接したいものです。
⑦ガマン強くプラス思考で生活する
このコロナウイルスと向き合わなければいけない時間は長引く可能性もあります。先が見えず、気持ちは塞ぎがちになりますが、明けない夜はなく、やまない雨もありません。平常を取り戻す日を思い描いて、がんばりましょう。
今は辛抱の時。ここを乗り越えてまた活気のある静岡、日本にスムーズに戻れるよう、前を向いて一日一日を過ごしていきましょう!
【追加の提案】2020/4/2
⑧喫煙者は今すぐにタバコをやめること!
呼吸器系に悪さをするウイルスですので、喫煙は明らかに重症化率、死亡率を高めます。周囲の家族や知人、同僚にも被害を波及させてしまいます。
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