新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (38):コロナコロナコロナ、、、
(投稿日: 2020年04月05日)
病院に隣接する八雲神社のサクラが、ほぼ満開です。僕は今月から、当院での勤務が11年目に入りました。11回目のサクラです。いつもは、多分この週末に地域のお花見会が神社の境内であるのですが、当然今年はその飾りつけ等もなし。たくさんの人に見てもらえることもなく、今年のサクラはどことなく寂しげに咲いているように見えます。
しかし、この10年でお目にかからなかった光景なのですが、神社の境内で、子どもたちが声を上げて遊んでいるんです! 小さくですが写っているのが写真でわかるでしょうか、ブランコに乗ったり、フリスビーしたり、友達とかくれんぼしたり。2階の高さの医局の窓から、その様子がよく見えます。元気だから声を上げて外で遊べるわけで、まあ濃厚接触だとかの声は、スルーさせてください。
ゲームばっかりやっていた小学生が、この閉塞感の中、外でも遊んでみるという体験をしてくれていること、しかもそれが満開のサクラの木の下で穏やかな日和の日曜日に、、、なんて、少しだけですが朗報の範疇かなと思っています。
お昼のNHKニュース、コロナ関係はささっと終わって、県東部で動物とふれ合える施設で生まれたウマの赤ちゃんの話題を扱っていました。インタビューされている親子も、こういう時だからこそ来ました、みたいなほのぼのとした感想でした。
病院でとっているスポーツ新聞、県西部の高校が愛知の高校と野球の練習試合をやったということで、2試合分のスコアが載っていました。ほかに全然大会や公式試合がないんでしょうね。練習試合の記事であっても、高校のグランドのバックネット裏のおじさんの気分で、一生懸命確認しちゃいました。
世の中、コロナばっかしです。ほかにも楽しい話題、うれしい話題、明るい話題がたくさんあります。バランスよく関わっていかないと、健康な人も、どんどん心がふさいでいきます。コロナのことは、新聞で要点だけおさえることにして、もうテレビなんか、特にワイドショーなんか、観るのをやめたらどうでしょう! ソワソワさせる映像とBGMを繰り返して、”大変だ大変だ”という煽る雰囲気を刷り込もうとしているかのようです。ほかに面白い番組がないからと思って眺めていると、どんどん狭いテレビの中の世界がすべてであるかのように思えてきてしまいますから。
看護師さんたちが、少しでも癒しになればと考えてくれて、お花見じゃないけれども、大きなクリスマスツリーを病院の玄関のところに配置して、サクラが咲いている風に飾ってみよう、、、ということで、準備してくれたそうです。ところが、誰かが一言、「こんな時に何やってんだ、、、」とつぶやいたのだそうで、がっかりして、すぐに片づけたんだそうです。
こんな時に、ということと、こんな時だからこそ、ということと、バランスよく、うまく、やっていきたいところです。
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