新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (82):どこかで転換を
(投稿日: 2020年05月19日)
発表される患者数が急速に減少しています。どこもかしこも患者が、、、という状況ではなくなってきていることは明らかです。緊急事態宣言も静岡県では先週末に解除されました。4月の終わり頃は、毎日午後になると、今日は何名が陽性と発表されるか、記者会見が設定されることが当たり前だったけれども、GW以降は、記者会見のないことが当たり前です。
それでも、なぜか、様々な感染予防対策が広がりを見せています。もし感染したらどうするんだ、、、という殺し文句で、お互いに全員感染者であるかのような前提で対策をとろうとする状況、一歩も引いてはならない状況、少しでも引こうものならすぐさま「気が緩んでいる」と言われてしまう状況です。
でも、静岡県内、今は新たな感染者がいないのです。状況に合わせた対応が一般化していかなくては。
病院内の対応も、いろいろな患者さん、いろいろな専門科、いろいろな職員がいますので、意思統一をして、同じ方向性で対応策を考えていく必要があります。今は、どのように対策を緩める方向に持っていくか、ということが大きなテーマです。
◆病院入り口の制限:3ヶ所のうち2ヶ所の入り口の閉鎖
◆その入り口での患者の体温測定と問診
◆窓やドアの開放
◆入院患者の面会禁止
◆職員の常時マスク着用
◆受付のシールド
◆緊急以外の手術の停止
◆人間ドックの中止
人間の心理としては、緊急事態宣言が解除されたからと言って、すぐに安心というわけにはいかない、、、それはそうです。でも、どこかで区切らないと、果てしなく、ウイルスがもういないのに年がら年中厳重な警戒をし続ける、そうして結局、人的、物的、時間的、経費的に大きな無駄を積み重ねていくことになってしまいます。
緊急事態宣言解除からさらに2週間程度様子をみて、人の動き、県をまたぐ往来が増加しても、患者が増えてこないことを見計らって、満を持して、、、というところに落ち着くようです。当院では5月いっぱいは「気を緩めずに」いきましょうという方針です。
今年、今月は31日が日曜日なので、6月1日月曜日を転換点としたら区切りがよかろう、、、そんなところです。
コメントを残す