新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (12):集会の意義
(投稿日: 2020年03月10日)
今日は夕方に、静岡県保険医協会の、院内感染対策講習会という名の新型コロナ勉強会に参加してまいりました。講師は、浜松医療センターの矢野邦夫先生。新型コロナ全体を俯瞰する膨大な情報量でした。お忙しい中でのこの情報収集力に感服いたしました。
保険医協会のHPには、下記のように最近の追記があります。拍手です。
【院内感染対策講習会等の開催について】
新型コロナウイルスにより、保険医協会の院内感染対策講習会や新点数説明会等の開催についてお問い合わせを頂いております。
保険医協会では、院内感染対策講習会の開催について講師とも相談した結果、開催することといたしました。不要不急ではなく、感染対策に重要な講習会と判断しております。
なお、体調不良・ハイリスクの方には参加をご遠慮いただき、ご参加にあたりましては、咳エチケットの徹底や、会場に入る前に手洗いをして頂くなどの対応をお願いしたいと思います。
(後略)
矢野先生のお話の冒頭、集会の開催に関するトピックがありました。2009年の新型インフルエンザの際のアメリカ・CDCのサイトにはこうあると。
(いわゆる大規模集会においては、調子の悪い人やハイリスクの人は無理をしないでね、各人が標準予防策を講じてね、普通の人達にはマスクはお勧めしません、といったInterim Recommendations:暫定提案の最後に)
大規模集会は、公衆衛生に関わる行政官やイベントの主催者が、その参加者に、感染症(文中では当時流行していた新型インフルエンザウイルス感染症)の拡大にブレーキをかけるための助けとなる知恵を授ける絶好の機会となり得る。
現在は、「感染を拡大させたらどうするんだ!」という殺し文句(?)で、集まる目的や意義はそっちのけで、集まったらいけない、集まることは悪だ、、、的な雰囲気が蔓延しています。調子の悪い人が集まりを回避すればよいだけのこと。「症状のない感染者が被害を広める可能性」というけれど、症状のない感染者=不顕性感染の人、は、どんな感染症にも存在し、それを心配していたら今後人類は一切何もできなくなってしまいます。
元気な人、健康な人が、社会機能を維持していく、維持するために努力する、、、当たり前のことです。
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