新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (76):それ、差別です!
(投稿日: 2020年05月13日)
コロナを取り巻く話題が少しずつ落ち着いてきて、緊急事態宣言も一部都道府県を残して解除の方向のようです。
ここに至ってもまだ、というか、ここに来て新たに、というか、「昨日法事に参加した親族の中に首都圏から来た学生がいたが、今日出勤していいか?」「東京に仕事で部下を派遣しなくてはいけないのだが、行かせてもよいか?」、そんな質問が舞い込みます。
つまり、報道その他で患者数が多いとされる地域が、「コロナの汚染地帯」であって、そこへ行くと感染するのではないか、そこから来た人たちは感染しているのではないか、という感覚でしょう。自分達が住んでいる地域は清潔、あっちは不潔。だから行くな、来るな、感染したらどうするんだ。。。
それ、差別です。
その地域の方々全員が感染しているように取扱い注意マークを貼ってよいのでしょうか? その地域に足を踏み入れただけで感染する、そんなことがあるわけないでしょう。どの地域であっても、そこで生活をしている人々がいます。その一人一人の方々に対するリスペクトのかけらもありません。
「どうか他県からわが街に来ないでください」。緊急事態宣言発令直後で、毎日患者数が各地で増加しているような時期ならば、心理的にも仕方ないかも知れないけれども、ピークから明らかに下って、経済活動も教育も回復させていこうという段になってまだそんなことを言っているのか、ということです。自分だけ、自分達だけがかわいい、そんな独りよがりの対応です。
”緊急事態宣言解除”とは、他県から来られる方々に対するガードを固めましょう、という呼びかけではありません。さあまたみんなで頑張っていこうという、再スタートの号砲です!
コメントを残す