新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (9):今、何をすべきか? 番外編
(投稿日: 2020年03月07日)
車で用事をすまそうと、運転し慣れた道すがら、今日は見慣れない光景を何回か目にしました。お父さんと中学~高校生くらいの兄弟二人が3人で道端でサッカーボール蹴り。お母さん、お父さんと一緒に、小学生くらいの女の子が元気に縄跳び。
いつもの週末は人気(ひとけ)があまりないスーパーマーケットも、今日は小中学生を連れたお母さんが多いように思われました。
長期に渡る可能性もある休校の影響で、暇を持て余す児童、生徒、学生がたくさんいるようです。家に閉じこもってゲームをすることは、今どきの定番の過ごし方なのかもしれません。けれども、あまりに長く、親御さんも在宅勤務の指令が出ている場合もあり。普段なら足を運ぶ先として候補となるところも閉館・閉園だったりしている上、社会の自粛ムードもあって、不用意には身動きがとれない。
ならば、元気はあるわけだから、普段できないことに挑戦したらよいと思います。上述のような、昔だったら当たり前の外遊びもよし。家の周りをゆっくり散歩するだけでもいろいろな発見があるでしょう。時間がたっぷりあるのだから、ゆっくりと落ち着いて読書もよし。小さな子には、お母さん、お父さんの読み聞かせも。
普段なかなかあらたまっては接することのない親子、家族が、いつになく深く長く時間と行動を共にするチャンスだと思います。
下手に発熱や咳が出ると、今どきは厄介な扱いをされることになりかねません。こういう時間のある時こそ、百日咳を含む3種混合ワクチンや麻しん風しんワクチン、遅ればせながらインフルエンザワクチンもありと思いますが、接種のための受診に充てたらよいのではと思います。ちょうどよいので、昭和37年度~53年度生まれのお父さんには風しんの第5期のための受診も一緒にしてみては。新型コロナが心配なおじいちゃんやおばあちゃんは、”カゼをこじらせる”リスクを下げるためにも肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンを。年度末なので、HPVワクチンや年長組の幼児の麻しん風しん第2期も忘れないでいただければと思います。小児科医としては、こういう機会の有効活用を、そんな形で提案したいところです。
外に一歩でも出たら殺人ウイルスの餌食になってしまう、、、そんなイメージがメディアによって煽られているように感じますが、元気である限り、元気であるなりの過ごし方をしたいもの。いつも通りにはいかない環境の中、普段とは違うチャレンジをする意識が大切と思います。
大人にとっても、いろいろなイベントが自粛・中止・延期となって、意外に時間を持て余しているのではないでしょうか。それこそ、普段できないことをしたいなあとは思うのですけれども。あとは、やがて戻るはずの日常を見越して、先取りとなるような何か素敵なことができたらなあと、やはり願望もありはするのですけれども。。。
(2020/3/8 一部加筆修正)
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