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第13回 勉強会:赤ちゃんの感染症、ビタミンD、それに”かんのむし”

(投稿日: 2018年09月29日)

 9月8日土曜日、第13回の勉強会を開催しました。「乳児医療、最前線!」と銘打ったものの、すごく身近、というテーマでは必ずしもなく、参加状況に気をもんでもいました。が、50名近くもお集まりいただき、盛況な会となりました。メインの講師は、以前は静岡県富士宮市でお仕事をされていましたが、現在は拠点を東京に移されている小児科医の時田先生です。先生のご専門のトピックを中心に会を構成しました。

 最初のお話は、母乳を介してのHTLV-1感染症のお話。赤ちゃんの栄養をおっぱいでいくか、人工ミルクでいくか、もどかしくなるような話題でありました。

 後からうかがいましたが、時田先生、緊張というかかしこまってというか、会の雰囲気を測りかね、ペースがつかめなかったのだそうです。とてもまじめなレクチャー、の雰囲気で進行しました。

 二番手は、ある年代以上にはなじみがとても深い「宇津救命丸」の宇津社長からの話題提供でした。題して、「創業1597年、“かんのむし”を追いかけて」。まだ捕まえてはいないのだそうですけれども。

 何百年も続く有名な会社だけれども社員は10名もいないだとか、代々続く創業家の本名は”うつ”だけれども呼びにくいと苦情があって商品名は”うづ”に変えただとか、そんな「えー!」というお話に始まって、社長さんというイメージからはかけ離れた名調子で、楽しく”かんのむし”を解説いただきました。

 最後のしめは、時田先生の再登場です。小児科医ではあるが、骨、ビタミンDに興味を持ち、留学して、Natureに論文が掲載されたり、Lancetにレターの形で議論を挑むなど、超一流誌を主戦場とした業績を挙げられています。ビタミンDは、時田先生のライフワークであり、とっておきのトピックです。

Nature Prediction of bone density from vitamin D receptor alleles
Lancet Vitamin D receptor genotypes and bone mineral density

 HTLV-1のお話とはまたガラッと変わったスタイルで、少し難しい領域のお話を興味深くお伝えいただきました。

≪参加者 48名≫

◆ 職種 ◆

小児科医       13
医師(小児科以外)   2
薬剤師        20
看護師         3
助産師         3
保育士         2
企業・会社関係     3
その他         2

◆ 地域 ◆

静岡市        28(葵区 15 駿河区 9 清水区 4)
富士市         4
浜松市         3
その他県内      10
県外          3(東京/愛知/神奈川 各1)

◆ 単位 ◆

専門医小児科領域講習 11
生涯教育       11
薬剤師研修シール   21

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