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新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (10):『復活の日』

 年が明けて武漢発の新型コロナウイルス感染症の流行が拡大するにつけ、映画、『復活の日』が頭をよぎりました。そのうち表立ってマスコミがとり上げるだろうと思っていましたが、あまりそういう気配もないのが逆に不思議です。

 オリジナルは、小松左京によるSF小説、『復活の日』。1970年代後半から1980年代の映画界をリードしていた角川映画の初期の大作と言ってよいと思います。1980年公開。僕は中学生で、映画館で観てはいないのですが、あらすじは耳にして記憶に刻まれていました。

 今回、様々な活動が自粛状態となってできた時間を、いつもしないこと、できないことに使おうとの方針のもと、TSUTAYAでDVDをレンタルしてきて、改めて鑑賞しました。

 「おいおい、殺人ウイルスをそんな風に気軽に扱っていいの?」と思ったりする場面などもありますが、現代でも通用するような描写が端々に盛り込まれています。生物兵器、ワクチンも治療法もないウイルス(細菌?)、最初はカゼ症状、次第に肺炎へ、などなどのキーワードが、現在の新型コロナ騒動で耳にした/しているものと重なったりして、ゾクゾクします。40年も前に、いやいや原作の執筆は半世紀以上も前になりますが、そんな頃に、今の我々の慌てふためく様を予見していたかのようでもあります。

 実際に南極等の現地で撮影を敢行したということもあって、迫力のあるシーンが続きます。映画に出てくる昭和基地はもちろん、極地研なる組織も実在です。最近、第62次南極地域観測隊の候補者を対象とした冬期総合訓練なるものも実施されたそうです。インスタグラムには、「訓練の実施にあたっては新型コロナウイルスの感染拡大を受け直前まで実施可否を検討しておりました」との記載もあり、余計に『復活の日』とイメージが重なってしまいました、あくまで個人的に。

 余談ですが、観測隊のメンバーである知人から、「昭和基地で『復活の日』の上映会をやった」と聞きました。それが、今回のコロナ騒動を受けてのことなのか、恒例の鑑賞会なのか、あるいは公式の研修プログラムなのか、定かではありませんが、前々より隊員の方々にとって響くところのある映画、ということなのだと思います。

 白骨化した死骸がゴロゴロ、という映像も迫真ですが、現在進行形の状況がそうなっても困りますし、もちろんそうなるとも思っていませんし、またそうさせてはなりません。奇しくも、小松左京がオリジナルの小説を書き下ろしたのが1964年、前回の東京オリンピックの年です。新型コロナ騒動が起こっている現在が2020年(注:始まりは2019年であるため、COVID-19と称されるが)、Tokyo 2020を控えた今です。この巡り会わせに対して、半世紀余りの間に進歩した医療や社会の知識や技術をもって、「SFの世界とは違う、現実はこうだ」というところを示さなくてはなりません。

 

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