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新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (15):マスク談義

 2009年の新型インフルエンザ騒動の時は、留学期間の最後の方で、カナダのトロントに在住でした。その頃、トロントに修学旅行に来ていた高校生が感染して、カナダ滞在中にマスクをしていなかったことについて、その高校の校長先生がメディアの集中砲火を浴びているシーンがネットでも流れていました。

 移民の国、カナダを象徴する大都市、トロントでは、アジア系の人種が多く街角を行き来し、日本人なのか中国人なのか韓国人なのか、なかなか見分けがつかなかったりします。当時、「雨の日に傘をさしているか、”地球の歩き方”を携えているか、あるいはマスクをしていたら、それは日本人」と確信が持てるほど、マスク文化は日本独特のものと思われました。

 そのマスクも、新型インフルエンザの流行が過去の記憶の中の騒動となって以降、特段の議論もなされていなかったように思います。ところが、約10年たって、新型コロナの話題が持ち上がるやいなや、「ウイルスから身を守るにはマスクしかない!」的に、争奪戦が再燃です。今回、その波が瞬く間に世界に広がったように見える点が、10年前とは大きく異なっていると感じられます。世界の国々の感染状況を伝えるニュース映像の中の人々が、皆それぞれにお国柄を反映するようなマスクをしています。

 マスクは有効だ、いや意味がない、、、と、あちこちで論争があります。立派な英文誌に掲載された論文を引っ張り出してきて、エビデンスがある、ない、、、とやり合っています。でも、どんな状況で使用するか、どんな風に使用するか、何を指標にして評価するか、、、によって、それぞれの研究で得られた有効/無効の結果が、我々の日常診療にそのまま当てはまるかどうか、わかりません。

 少なくとも、下記のような状況は、マスクをしている自分に陶酔しているだけのように思えてしまいます。

*裏表を反対にして装着
*ようやく手に入ったから大事に使うと、何日も連用
*位置を直そうと何度も表面を素手で触る
*息苦しいと言って顎の位置にずらして口を開放

 また下記も、マスクの本質を逸脱したいるように思えてなりません。

*マスクをしていないことを直ちに非難
*マスクをしているから大丈夫と手洗いを軽視
*マスクを求めて何時間も列に並ぶ

 騒動の数年前に書かれた記事、理解の助けになりました。

飛沫感染、マスクの予防効果は?
 by 弘前大学大学院医学研究科臨床検査医学講座准教授 齋藤紀先
 @朝日新聞DIGITAL 2017年1月21日 8時15分

 マスクをつける意義があるのは下記ような方々ですよと、先日の講演会で教えていただきました。

◆症状(特に咳)のある人
◆患者をケアする人
◆基礎疾患がある/ハイリスクである人

 

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