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新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (22):死亡率

 国内感染者数のグラフ、国外感染者数のそれに比べると、頭打ちになっているように見えますけれども、どうなのでしょう?

 OVID-19の死亡率、インフルエンザよりは高く、SARSよりは低い、2-3%???、と言われています。

 3月18日現在の、厚労省からのデータです。

 死亡者数/PCR検査陽性者、で計算すると、【国内事例】は3.4%、【クルーズ船事例】は1.0%。【国内事例】は、検査のキャパシティを考慮して対象者を絞っていますので、当然、相当数いてもおかしくない、いるだろうと考えられる「まだ検査されていない感染者」が分母には含まれていない一方、分子、すなわち死亡者数についてはそれほど検査漏れがないと見込まれます。したがって、今後もし検査がより広く行われて実際の感染者が拾い上げられていくと、分母の数が大きくなって、死亡率は3.4%よりも下がっていくと見込まれます。

 一方、【クルーズ船事例】は、クルーズ船という閉鎖空間の中の3,711名について、怪しい人は軒並み検査した、という状況での数字です。無症状の人まで含めて陽性者がカウントされていて、とにかくウイルスに感染した人全体を見ての死亡率の計算になっています。これが真の死亡率に近いのではないでしょうか。ただし、クルーズ船の乗客は、比較的高齢者が多く、このウイルスにおける重症化因子である年齢の要素ではハイリスクな集団です。それでも、1.0%にとどまっています。2月中のニュースを見ていると、クルーズ船内で次々と陽性者が発見されて、まるで地獄、のような印象を持ってしまいましたが、現状のイタリアなどと比べると、はるかにマシな状況であったのかと思えてしまいます。実際のクルーズ船内では、乗客も乗員も関わった方々も、皆さんご苦労なさったと思いますけれども。

 同じページなのに、なぜか少し数字が異なっているのですが、クルーズ船のデータ。

 PCR検査陽性者は712人もいますが、うち333人≒47%は「無症状病原体保有者」です。つまり、クルーズ船内では濃厚接触者として検査がなされましたが、日常生活の中では感染しても約半数は気づかれないままでいる可能性ありです。その方々が感染を伝播するかどうかはわかりませんが。

 先の計算で、仮にこの無症状で、通常であれば見出されないはずの333人を分母から引いたとしても、クルーズ船内の感染者の死亡率は2%程度にとどまります。実際のこのウイルスの死亡率は、全年齢層をまたいで見れば最大で1-2%、実際にはそれより低い数字なのではと思います。もちろん、年代で大きく異なり、特に高齢者での率はそれなりになることは当然です。

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