新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (40):入学式の風景
(投稿日: 2020年04月07日)
朝、家を出ようとしたら、前の道を、着飾ったお父さんとお母さんといっしょに、はずむように新一年生の男の子が通り過ぎていきました。僕もうれしくなって、自転車で追い抜きながら振り向いて、「おめでとうございます!」と声を掛けました、見知らぬご家族でしたけれども。
もう少し行ったら、また一組見つけました、今度は女の子。「おめでとうございます!」と声を掛けたら、女の子が「ありがとう!」と返してくれました、やはり見知らぬご家族でしたけれども。
幸い、入学式の朝を待ってくれていたかのように、今日はまだサクラがきれいに咲いています。この間の週末は、今年のサクラはなんだか寂しそうに咲いていると感じましたが、今日見たサクラは例年通りにうれしそうに咲いているように見えました。
全然知らない通りすがりの人に声を掛けられて、向こうにしてみたら変なオジサンだったと思うのですけれども、新一年生、入学式をご家族といっしょに迎えられてよかったね、と、心から思いました。声を掛けながら、涙が出てしまいそうでした、よかったなあという思いがとても強くて。
この1ヶ月半ほど、全く予想もできなかった事態が日に日に深刻さを増しています。先が見えません。何とか皆が元気になれるようにできないか、早くコロナを乗り越えられないかと、毎日ずっと考えています。
今日感じたのは、こんな社会情勢の中だけど入学式おめでとう、よかったねと皆さんに声を掛けながら、そういう場面に接せられて実は自分が一番よかったなあ、うれしいなあ、ホッとできたなあと思っているということです。サクラの様子が寂しそうだったりうれしそうだったりに見えたのも、コロナ一色の今、自分の心模様そのものだったのかもと思います。
入学式が今年はできない地域もあると聞きます。四季折々の当たり前の日常が早く戻りますようにと祈ります。
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