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新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (5):デマ

 マスクが入手困難になり、トイレットペーパーも店頭からなくなっているのだそうです。後者は、供給が途絶えるだろう/途絶えたためというデマによるものだとのことで、供給は通常通りあるのに需要が極端に過多になっている現状だそうです。

新型コロナ 在庫あるのに…紙製品が“消えた”理由
(SBS TV 動画ニュース 2020/3/2)

 3/1のTBS、サンデーモーニングで、ジャーナリストの方が、デマから物がなくなっていく仕組みを解説していて、なるほどと思いました。

 デマを信じる人はトイレットペーパーを買いに行く。デマを信じない人も「信じる人がきっと買いに行くだろう」と考えてトイレットペーパーを買いに行く。結果として、非常に多くの人々がトイレットペーパーを買いに行き、店頭から物がなくなってしまう。

 したがって、正しくない情報(=デマ)を覆す情報、つまり「トイレットペーパーはちゃんとある」ことをしっかりと伝え続けることが大切、といったような内容でした。

 では、正しくない情報なのに広まっていくこと、すなわちデマがデマとして成立する要件は何でしょうか。Wikipediaも参考にしつつ、自分なりに。。。

背景:戦争や経済危機などの不安定な社会情勢、大地震などの天変地異、今般の新型コロナのような伝染病の流行、等々によって、不安感が人々の心理や社会全体を覆っているような状態にあること。

内容:そうかもしれない、確かにそうだ、と思えるような、あるいはそんなはずはないと思っても確かめようのない理由付けや事柄であること。

 例)マスクがなくなった
    ⇒同じ原料により同じ中国で製造されている
     ⇒トイレットペーパもなくなる/なくなった

 マスクがなくなった、同じ原料でトイレットペーパは製造される、という情報は正しいと思いますが、中国で製造、という部分は正しくありません。しかし、即座には確かめようもないながらも、正しそうな情報に聞こえますし、正しい理由付けに思えてしまいます。

後押し要因

 ◎情報の源が、信頼できる/信頼できそうな人、機関、媒体であること。
 ◎情報の源が、その内容にふさわしい口調・雰囲気・方法(映像・声・BGM)で伝えられること。

 例えば、テレビの定時のニュース番組で国民的な人気のあるアナウンサーが深刻な顔と声で語り、トイレットペーパーがない陳列棚が「売り切れ中」などと書かれた札と共に繰り返し映し出され、不安をそそるような音楽で盛り上げられれば、「日本中、いや世界中の店頭からトイレットペーパーが消えてしまったんだ」と思い込みやすくなる要素は大です。

解決策:

 サンデーモーニングでも言われていたように、デマがデマであると認識できるように、根気よく正しい情報を伝えていくことでしょう。上の動画ニュースで、ここで作ってますよという業者さんの自信に満ち溢れた表情でのコメント、トイレットペーパーがたっぷりあることを示す映像は、デマの打消しのための第一歩と思います。

 これも私見ですが、デマを打ち消すことに必死になっていることをアピールするような様子は、逆効果かなと。「大丈夫です!」「在庫はあります!」といった正しい情報も、必死の形相で絶叫調になってしまうと、人間の心理としては、その内容よりもその様子だけが印象付けられて、かえって不安な気持ち、懐疑的な気持ちを煽られてしまう可能性がある、ように思います。淡々と事実を伝えていく、静かに伝えていく、ことが得策ではないかと思います。その点、現在の厚生労働大臣や官房長官は、情報の伝え手として適任であると思っています。

 

 

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