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新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (61):支え合う

 海外に渡航する会社員、旅行者、留学生などを対象に、渡航ワクチン外来を運営しています。開設して7年になりますが、思っていた以上に地域のニーズがあり、現在では年間に延べ2000名近い受診者数になっています。コロナ騒ぎでも、落ち着いたら赴任するという会社員の方々が非常に多く、小児科の患者数は減っていますが、渡航のためのワクチンをという方の来院はコンスタントです。

 今日は、以前に中国行きをお手伝いした方が久々に来られました。追加接種です。現状から当然のごとく一時帰国してそのまま戻れなくなっているのだなとはわかりましたが、中国というだけで具体的にどこということを失念していましたので、今一度確認しました。

 「BUKANです」。あらま。12月末に、現地の日本人コミュニティでは「SARSの患者が出たらしい」という噂が流れたのだそうです。年が明けて、いや、そうではなかったらしいとなったようですが、当局の規制もあってか、あまりはっきりしないまま経過。しかし、1月の第2週にはもう、市内が騒然となってきて、外出は控えるようになったと。

 「買い物は?」「同じアパートで、現地の○○○に勤めている日本人が、どうやってか色々と食料を調達してきてくれて、ロビーでみんな持ってって~とやってくれたので、すごく助かった」そうです。

 1月の半ば過ぎには封鎖状態となり、どうしたものかと皆で困っていたところ、チャーター便が飛ぶという話が浮上。第一便には乗れなかったが、第一便が飛んだその夜に、領事館から連絡が来て、急ぎパッキングをして、夜逃げするかのように中国当局が用意してくれたらしいバスに乗って空港へ移動。

 日本に着いてからは、埼玉の税務大学校の寮?に2週間滞在。「狭い空間で長い期間、大変だったでしょう!?」。政府関係者の方々が本当に親切にしてくださった、ということでした。そうして、かのPCR検査を受けて、晴れて帰省したということでした。待機中も、隣の部屋の方が陽性となったりしてビクビクしていたけれども、無事に経過してよかったと話してくれました。

 聞いていて、とても緊迫感があり、もっと根掘り葉掘りうかがいたいところでしたが、ガマンしました。心地よい体験ではなかったはずですし。

 現地でのご苦労からすると、日本にもあー来た来た、という感覚だそうですが、日本の方が構えが緩いと感じられるとのこと。確かにそうなのかもしれず、まだこれからということなのかもと思います。

 そんな命からがらの大変な経験の中、現地の領事館の方や、埼玉での待機中に世話をしてくれた政府関係者の方々への感謝の思いが、言葉の端々ににじみ出ていました。

 現在、感染症と対峙する最前線として医療機関ばかりがクローズアップされますが、保健所を中心に行政の方々の奮闘、支えに、感謝しなくてはと思います。私を犠牲にして公のために、という方々の支えで、日本のがんばりがここまで持続できているとも感じます。それぞれが支えられる部分で踏ん張ることで、皆が倒れずに歩んでいけるのだと思います。

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