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新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (65):ウイルスのへなちょこ化を期待

 今日土曜日の朝、通勤途中に通りかかった公園の広場は、こども達でいっぱいでした。天気もよいし、元気だから早起きもして外に出て来れるわけで。自然な光景に見えました。

 浜松市も、患者発生の状況をにらみつつ、経済にもしっかり目を向けた判断をする方向の模様。当然と思います。休校の延長は残念ですが、いろいろな意見、声があるのでしょう。

『浜松市 休業要請6日で解除 市長「経済自粛継続、難しい」』

 インフルエンザのシーズン、始まりからピークの辺りでは、高熱でとてもぐったりしたり、けいれんしてしまったり、、、という子がたて続くことをよく経験します。しかし、患者さんを診ること自体がまばらになる、シーズンも終わり頃になってくると、かかったこども達がそこまでは辛そうでもなく、元気になるまでの時間もやや短縮される印象です。シーズンの終盤は、ウイルスも”へなちょこ”になって、病原性も感染性も落ちてきて、そして流行が終わってゆくのかな、、、そんな風に毎年思っています。

 2009年の新型インフルエンザウイルスが襲来した際には、今のコロナと同じく「誰も免疫を持っていない」という触れ込みで、やはり世界中が震え上がりました。実際、当時勤務していた病院では毎日たくさんの患者が押し寄せ、そして毎日のように重症の子=インフルエンザ脳症と診断される小学生くらいの子がいました。けいれんし、意識がもうろうとなって、、、というパターンです。一部、喘息持ちの子達が、呼吸器系で大変な思いをすることがありました。

 10年たって、今も当時と同じ型のインフルエンザウイルスが流行します。が、当時たくさん診た重症の子は、圧倒的に数が少なくなっています。それは、実際にその型のウイルスにかかるか、あるいはワクチンを接種すするかによって、免疫を備えた子が増えた、逆に言えばその型のウイルスにかかる子が減ったから、割合は変わらないけれども重症になる子の絶対数が減っている可能性と、ウイルスが時を経て段々”へなちょこ”になってきた、その両方の要素があるのかな、、、と個人的に思っています。

 マイコプラズマは、ウイルスでも細菌でもないということになっていますが、時に流行します。こちらは、それなりに感染力が強くて家族内やクラス内でうつりやすい、潜伏期間が2週間前後と長い、最初はカゼの症状だがやがて肺炎になることが多い、など、現在のコロナとも似たような特徴があります。ただし、ワクチンはないものの抗菌薬という治療薬が存在する点が大きな違いです。

 マイコプラズマは、熱が出ていても肺炎になっていても意外と元気なことが多い、こどもや若い人に多い、、、といった特徴もあります。診断さえつけば怖いものではなく、肺炎になっていても入院せずに内服しながらの通院で済んでしまうことが多い。しかし、稀ではあるものの、脳炎やスティーブンス・ジョンソン症候群という重い合併症を引き起こすことも知られています。

 数年前、市内でも全国的にも大流行した際、それなりに大変そうな子も多く、入院する例も目立ちました。幸い、脳炎やその症候群の子は当科では経験しませんでしたけれども、全国ではきっといたのだと思います。やはり数が多いと重症例もそれなりに出てくるのと同時に、流行しない時というのは病原体自体に勢いがない、すなわち”へなちょこ”だから流行させられない、、、のかなとの自説です。

 コロナ氏も、今のところは抵抗力を持っていない人だらけで勢いよく駆け巡っているけれども、段々にヒトの中で永らえていくにはどうしたらよいだろうかと、ウイルスというもの自身が考えるわけではないけれどもそんな流れになっていくのではないかな。ヒトの中で永らえやすい、ヒトに順応した対応になっていくのではないかな。つまり、段々に”へなちょこ”になって、目立たなくなっていくのではないかな。期待を込めた楽観論です。

 感染者の数が多いうちは、やはり一定割合で重症化する例が目立つと思います。また、いろいろな意味でかかりやすい人、かかると重症になりやすい人からかかっていき、かかりにくい人、かかってもこじれない人が残っていくのかな。だから、どこかの時点でインフルエンザのように、ピークを明らかに越えたと実感できる時が、自然の経過であるものと思います、いや期待します。逆に、そこの時点までは、感染する人、重症化する例が、増えたり減ったりを繰り返しながら、次第に収束していく、そんな感じなのではないでしょうか。

 

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