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新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (8):今日から検査が、、、

 テレビのニュースや新聞では、「今日から検査に保険が適用されるようになり、、、」と繰り返し報じられていましたが、果たしてどうなっていくのでしょうか。

 地域の中での運用状況を確認しましたが、一部の例外的措置を除けば、「各医療機関で自由に検体を採取してそれを検査機関に提出できるようになる」という意味ではないとのこと。これまでよりも検査のキャパシティは上がり、検査実施のための敷居が低くはなる見込みのようですが、調べたい患者さんが誰でも、ということでは全くありません。

 今後の展開で、「各医療機関で自由に検体を採取してそれを検査機関に提出できるようになる」方向性ではあると思いますし、インフルエンザ等で用いられるようないわゆる迅速診断キットもやがて登場してくるでしょう。しかし、もしも仮に今、それが実現したとしたら、恐らくは患者が医療機関に殺到して、昼夜を問わず医療機関がフル稼働しなくてはいけない状況になってしまうことでしょう。2009年の新型インフルエンザ騒動の時には、迅速診断キットが存在する中での流行でしたので、実際にそのような光景が一般的でした。

 皮肉を込めて言えば、医療機関に殺到できるような比較的以上に元気な患者さん=いわゆる軽症かそれに近い多数の患者さんが、医療機関を埋め尽くしてしまう状態が懸念されます。医療機関が本当に専門的に対応しなくてはいけないのは、殺到できない=自分の足では医療機関にたどり着けない、救急車や他人の手を借りないと家を出ることすらできないような状態の方々です。この、診療の大きなゆがみが問題となってしまいます。

 検査ができない、検査を拒否された、というのは、多分にメディア的表現と思いますが、検査実施の判断に一定のふるいをかけるシステムが設けられていることは、ある意味大切なことだと思います、現状では。

 一方で、今日以降、検査件数が全国的にまがりなりにも増加するはずですので、それによって動きが生じる可能性は大いにあるのではないでしょうか。いろいろ考えられます。

◆陽性がたくさん見つかって、社会におけるパニックがさらに拡大する
◆陽性がたくさん見つかるけれども全然大したことないね、と社会全体が了解していく
  ⇒現在の「殺人ウイルスにかかってなるものか、触れてなるものか」という雰囲気が薄れていく
◆陽性が予想されたほどには見つからず、社会が次第に冷静さを取り戻していく

 現状、指定感染症として、陽性者は全員入院、隔離、接触者も行動制限、追跡調査、、、ですが、これにはマンパワー、労力、費用に限界があります。どこかの時点で流行が終息する、もしくは指定が解除されて、通常診療におさまっていかないといけません。そうした議論が、この週末をはさんで加速していく可能性を考えつつ、まだ診療したことのない(つもりの)病気と患者さんをイメージし続ける毎日です。

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