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新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (86):後からは何とでも言える

 2009の新型インフルエンザ騒動の際に、ワクチンの会社に勤める知人からいただいた写真です。あの時、ワクチンの供給は初冬になって、でもすでにその時には流行は下火になってきていて、結局たくさんのワクチンが接種されることなく残りました。残しておいても仕方ないので、廃棄処分です。その現場に、立会人として知人が当局に呼び出され、撮った写真を送ってくれました。国民の隅ずみまで行き渡るようにと一生懸命に開発、製造、営業したものの、大半が使われることなく捨てられていく場面に接して、涙が出たと言っていました。

 その際に聞いたデータです。

【新型インフルエンザウイルス用ワクチンの廃棄】

◆国内の4社で製造されたドーズ:5400万回分
 ✓使用:約2300万回分
 ✓廃棄:約3100万回分
◆海外から購入したドーズ:約6700万回分
 ✓廃棄:1700万回分
 ✓契約解除/返品:?万回分

※輸入ワクチンはほとんど接種されなかった
※国産品/海外品で、破棄されたワクチンの総額
  ⇒ 約455億円

 この455億円、「政府の対応が悪かったから、大きなムダとなって生じたものだ」と突き上げた方々もいたと思います。でも、もしももっと流行が長引いていたら、もしももっと病原性の高いウイルスで重症者が続出していたら(この流行の際も、国内での直接的な死者は200名程度で、世界で最も低い死亡率でした)、きっと「たった455億円をケチったからこんなことになった」と言ってやはり突き上げるのだと思います。

 すべては結果論。流行のさなかでは、走りながら、これがベストと思って対処していくわけです。結果を見てから振り返ってあれこれ言うのは簡単ですが、じゃあ、代わりにあなたが指揮をとって対応すればよかったですよね、次はお願いします、、、という話です。

 結果を誰かの責任として押し付けようとしない、皆で協力してコミュニケーションよく対処していくこと、それが大切だと思います。院内でも地域の医療機関でも地域の病院小児科でも、定期的に会議を開いて現状の確認と今後の方針を確認し合ったことは、とてもよかったと思います。議題がないかと思われても決まって日時で開催して、定期的に顔を突き合わせて情報共有と意思統一をすることに、結束を高めていく大きな意味があったと思います。

 

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