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新型コロナウイルス感染症 COVID-19 (25):終息の時期

 「このコロナの問題はいつ終息しますか?」としばしば問われます。

 この場合、「終息」には2つの側面があります。

①医学的な終息

  (7):流行終息のメカニズムの考察で述べたとおり、ウイルスが感染できなくなった状態が広がりを持った時だと思います。感染する(症状が発現する場合と無症状の場合があるでしょう)か、あるいはワクチンによって、大方の人が免疫を獲得した状態が最終局面だと思いますが、そこに至る前にウイルスが広がりを持てなくなって消えてゆく可能性もあるかと思います。治療法がもし確立されれば、それもまた追い風にはなるでしょう。
 しかし、ここ1-2週間で世界中がそのように状況にたどり着くとはとても思えません。月単位、年単位、という構えも必要なのかもしれません。

②社会的な終息

 現在ほどまでに世界を巻き込んだ騒ぎになるとは、1ヶ月前には想像していませんでした。日本のクルーズ船への対応を、世界が冷ややかな目で見ていたと思います。ところが今、立場が逆転しています。日本がオリンピックを開催できないのではなく、日本はなんとか開催できるのだけれども諸外国の方々が日本に来られない状況の方が実際的に思えます。
 今現在、地域ごとの際はありますが、全体として日本は、少しずつ冷静さを取り戻しつつあるように感じられます。爆発的な、と形容される諸外国の感染者数と死亡者数の増加を見聞きするにつけ、相対的に、「日本はまだマシだ」と思える状況でもあります。
 ともあれ、この、世界を覆う感染症に対する恐怖、不安、絶望、といったマインドが払拭されない限り、社会全体として騒動が終息したとは言えないでしょう。ここ1週間で、世界中の国々が渡航制限を強化しています。そう簡単にこの制限が緩められるとは思えません。相当な時間を要するのではないでしょうか。
 ただし、有効なワクチンが行き渡る、有効な治療薬が開発されたり治療法が確立されるなどといった医学的な前進があれば、人々に安心感が急速にもたらされる可能性はあると思います。
 また、現在のように重症例や特異例ばかりを好んで取り上げるようなマスコミの関わり方が改善されることも、社会全体を覆う空気を変えることに貢献すると思われます。

 ということで、医学的な終息と社会的な終息は、だいぶ異なる意味合いを持っていると思います。「このコロナの問題はいつ終息しますか?」という問いに対する答えは、今のところ、「わかりません!」です。けれども、医学的、社会的、いずれにせよ、一朝一夕での終息は困難であり、それなりの長期戦となることの覚悟は持っておく必要があるのではないかなと思います。

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